マスコミに紹介されました。
2024年10月28日 神社新報の掲載記事より
神嘗祭に奉献する
初穂を総代が収穫
大原神社
【京都】福知山市の大原神社(林秀俊宮司)では九月二十七日、伊勢の神宮に供える初穂の刈取りを神社近く神饌田でおこなった。
神社を活かし農業を守ることを目的に、平成十八年から「お田植祭」や「収穫感謝祭」をおこなふなど農業振興事業にも力を入れている同神社。昨年には収穫した稲が京都府代表として神宮神嘗祭に奉献されている。今年も代表に選ばれてをり、糯米の「新羽二重」を丹精こめて育ててきた。
稲を厳選しつつ
晴天で迎へた当日は、午前八時から神饌田を清祓。その後、大槻兄市総代長をはじめ五人の総代が、虫食いのないものなどを厳選して釜を手に手際よく稲穂を刈り取っていった。
大槻総代長は「土師川源流の冷たい水で作られ、やはらかく甘みのある美味しいよう米になっていると思ふ」と笑顔。林宮司は「春に子供たちが手植ゑして稲が立派に育ち本年もご神前にお供へさせていただくことができ、たいへん光栄に思っている」と語ってゐる。
なほ、神饌田では五月に府神社庁少年健全育成事業の一環として府内の子供たちによる田植え体験を実施。十月二十七日には刈り取った稲穂を子供たちの手により神前に供へ、豊作の収穫感謝祭を斎行する。当日は収穫した糯米で餅搗きや稲束を使ったしめ縄作りもおこなふ。
2024年8月16日 京都新聞の掲載記事より
助産師志す京の学生ら
福知山の大原神社訪問
安産祈願で知られる福知山三和町大原の大原神社に、助産師をめざす京都市内の学生19人が訪れた。文化財の産屋、境内の資料室を見学し、実習に先立って出産の歴史に理解を深めた。
府医師会看護専門学校助産学科(京都市山科区)が毎年、出産の歴史を学ぶ授業の一環で訪れている。今年は7月末に見学した。
300年以上前からあったとされる府指定有形民俗文化財の産屋見学では、林秀俊宮司(68)が「出産は母親にとって命がけ。神や自然の力に頼っていたと考えられる」と説明した。学生たちは広さ約3畳のかやぶき屋根の中に入り、かつてのお産の様子を想像していた。
本殿では、半年間の研修中に接する妊婦の安産と自身の国家試験合格を祈願。資料室ではお産の様子を描いた錦絵などの展示も見学した。
三浦晴花さん(21)は「今とはまるで違うお産の状況を知り驚いた。妊産婦の思いに寄り添える助産師になりたい」と話した。(湯沢宏志)
2023年5月4日 京都新聞 掲載記事より
神輿4年ぶり渡御
福知山の大原神社 春季例大祭
住民や大学生力強く担ぐ
福知山市三和町大原の大原神社で3日春季例大祭が営まれた。新型コロナウイルス禍で中止していた「神輿渡御」が4年ぶりに再開し、地域住民と共に大学生や外国人ら約40名が神輿を担いで祭りを盛り上げた。
825年創建と伝わる同神社は、過疎高齢化により少なくなった担ぎ手を、佛教大や福知山公立大の学生らに依頼して神事を続けている。
担ぎ手は2基のみこしに分かれ、弓やなぎなたを持った氏子ら約60人と御旅所までの300メートルを往復し、金色のみこしを揺らしながら「わっしょい」と威勢のいい掛け声を上げて地区を練り歩いた。
佛教大3年の岸本和也さん(20)=京都市左京区=は「初めてみこしを担いだが重たかった。神事にじかに触れることができ、やりがいがあって楽しかった。」と話していた。(青山智耶)