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神宮神嘗祭に向け 懸税の刈り取り

神田の初穂を刈り取り
三和町大原で4年連続
伊勢神宮の神嘗祭に向け

伊勢神宮(三重県)の神嘗祭(かんなめさい)に供える初穂の刈り取りが9月23日、福知山市三和町大原、天一位 大原神社近くにあ産屋(うぶや)そばの神田(しんでん)であった。同神社総代会(大槻兄市総代長)の4人が、質の良い稲を選りすぐり、丁寧に鎌を入れていった。
神宮神嘗祭は毎年10月17日に、その年最初に収穫した稲穂を天照大神(あまてらすおおかみ)に捧げる五穀豊穣の感謝祭。年間1500回に及ぶ伊勢神宮の祭典のなかでも最も重要な祭りとされている。
祭り当日は「懸税(かけちから)」と呼ばれる全国の農家が献上する稲束が奉納されるが、大原神社の神田で育てられた新米は4年連続で京都府代表に選ばれている。
産屋そばの神田の広さは6アールほどで、栽培するのは、もち米の「新羽二重」。5月の「御田植祭」で地元女性らが植えた直後にシカの被害に遭ったが、丹精込めて育てたかいあって状態は良好という。
神事のあとに法被姿の総代たちが鎌を手に、穂が大きく虫食いがないものを刈り取った。陰干しして乾燥させたあと、今月下旬に府神社庁に収める予定。
大槻総代長(80)は「神田は土師川源流に近く、渇水の影響も受けず日照にも恵まれたため、神様に献上するのにふさわしいもいち米になっていると思います」と話していた。
(両丹日日新聞 2025年9月25日 掲載記事より)
*神宮神嘗祭は、収穫に感謝し新穀を奉る神宮至高の神事です。
*天一位 大原神社の収穫祭は、10月26日に執り行われます。

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